木浦 英二 先生

 僕はここにいる。相変わらずここにいる。白髪も増え、しわも増え、表情はだいぶんくたびれているだろう。動きだってだいぶん鈍くなっているだろう。考え方だって、だいぶん固くなっているだろう。ますますもの忘れが激しくなってきた。卒業生の記憶も怪しくなってきた。そして、この学校に勤め始めた頃の生徒と今の生徒との変化にとまどいを感じる、今日この頃…。でも、変わったのは本当に生徒なのか? いやいや、自分の方なのかもしれない。生徒がいつまでたっても16歳から18歳だから、自分も歳をとらないって錯覚しているだけなのかもしれない。でも、とにかく相変わらずクラスを持ち、国語の授業を持ち、相変わらず煙草を吸っている。そして、授業で行なう小テストの付録の連載小説も相変わらず…。これは、星稜高校のホームページを開くと読むことができます。はっきり言ってつまらない。でも、かつて僕の授業を受けた人には懐かしいかもしれません。こんなことができるなんて、時代ですよねぇ。(稜線3号より)

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